【結論】<海外>では役に立つが、<国内>では役に立ちづらい。
【理由】 1.<海外>を旅行すると治安の悪い所が結構多い。特に観光地。 ・・・だから襲われたときに反撃出来るように鍛える。…という訳ではない。
それはあくまで最終手段。
自信がなかったり、怯えたり、不安に思ったりしていると「こいつならカモれる」と思った悪い奴らが寄ってくる。 いざ、という時の心構えが自信につながり、相手も警戒して掛かって来ることも少なくなるからだ。
(経験談) ・ヨーロッパ旅行で少し街はずれを歩いていた時、若く目つきの悪い男が妻のハンドバッグを狙って近づいてきた。すぐに前までやって来たので、その前に立ち塞がった。 相手と視線が合ったので、右手で拳をつくり、少し腰元にひき左手を前に出し、右足を少し後ろに下げる構えをとった。
相手は急に気を抜いて、少し下がってから、去って行った。
若い頃2年くらい空手を習っていたので、それなりの雰囲気が出ていたのだろう。 実際かかってきたら、突きと蹴りを出していたと思う。 因みに、海外旅行に行く前に必ず突きと蹴りの練習をした。
2.<国内>では相手をケガさせたら間違いなく犯罪者になってしまう。
相手がナイフでもださない限り、相手をケガさせた場合、正当防衛は殆ど成立しない。
(実際の事例) 空手家がガラの悪い2人の男性に絡まれ、稽古という名目で道場に誘ったところ、いきなり鉄アレイで殴りかかって来たので応戦したところ、二人のうち一人が内蔵破裂となり一部切除する重症を負った。 裁判になり空手家は確か過剰防衛となり、賠償金を取られたようだ。
*TVやYOU TUBEの空手の試合では普通に殴りあいをしても倒れないが、それは彼らが鍛えているからなのだ。普通の人が彼らの拳や蹴りをまともに受けたら、大けがをする事例だ。
ここらあたりの経緯は以下のサイトに書かれてある。 格闘家が喧嘩したら強いのか?ケンカ(実戦)エピソード、ヤクザ、ボクサー、暴漢、をやっつけた話 | 懐かしい事を語るブログ-オッサン魂- (ojisan777.net)
しかし、その裁判には納得がいかない。 おそらく日本の法律実務や警察の思考形態に問題があると思う。
まず、「ケガをさせた人間」=「加害者」、「ケガをした人間」=「被害者」と考える。 それから「被害者」に過失はかったか・・・と調べる。 このとき、どちらが<悪い>とか<先に手を出した>とかは考えないのだろう。 「第三者は当事者の客観的な事実を知れないのだから」、証拠(ケガ)によって判断するということなのだろうか。
・・・とすると、<強い人間が損をする>、<ケガをした方が正義>という事になりかねない。 前記の空手の先生のケースなら、鉄アレイで殴られていれば、賠償金もとられなかったに違いない。 しかし、その代わり重傷を負うか、下手をすると死んでいたかもしれない。 これでは格闘技の経験者は自衛の為でなく、第三者を護る為でも手を出してはいけないことになる。 もっというと「黙って殴られていろ」という事なのか。 <裁判所>も<警察>も責任逃れをしているとしか思えない。
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