合気道を習い始めて驚くのが技の多さ。 「一教、二教、・・・小手返し、入り身投げ・・・」と、覚えるのも大変。 一説によると2884本あると言われている。
◆果たしてそんなたくさんの技を覚えても、実際に相手が掛かってきたときに、その技を思いだして使えるだろうか・・・という疑問が湧いてくる。
1.しかし、それらは幾つかの基本技の組み合わせに過ぎない。 簡単に言うと、<仕手>が攻撃する方法に合わせて、<受け手>がいくつかのパターンで相手を制する技が<合気道>の技・・・ということになる。
(1)<受け手>・・・攻撃してきた相手を制する方法、即ち<合気道>の技は大体以下のようなものだ。 ①抑え技・・・一教、二教、三教、四教 ②投げ技・・・小手返し、回転投げ、入り身投げ、呼吸投げ、四方投げ
(2)<仕手>・・・相手を攻撃する方法は大体以下のような形態だ。 ①片手持ち、両手持ち、諸手持ち、肩持ち、後ろ両手持ち ②正面打ち、横面打ち、突き
(3)具体的に説明すると、<自分の左手>を<相手が左手>で掴んできたとき、上記の<受け手>の①の一教~四教、②の小手返し~四方投げ、のいずれかの技で相手を抑える事が出来る。 同じように、<右手>を掴んできたり、突いてきたりする場合も全部できる。 それらの応用も含めると数千の技が出来る。
2.よく見てみると、<左手>で相手の手を持つか、胸を持つか、肩を持つか、<右手>で同じように持つかという違いがあっても、<技をかける受け手の動き>は殆ど変わらない。
3.慣れてくると、 <手の動かし方>や<体捌き>は色々あるが、それらの技は全て<体の中心>から出てくる<気?>に導かれるものだとわかってくる。 すると、徐々に<手>や<足>に力を入れて「なんとか相手を倒そう」とする事が少なくなってくる。
そしてほんの少しの<体捌き>で相手を崩す事が出来るようになってくる。
4.そうなると、<四方投げ>は、合気道が出来る体を作る為のものだが、他の技は殆どバランスを崩した相手を抑える技だとわかってくる。
有名な合気道の達人といわれる<塩田剛三>先生は、合気道は「当て身」と「体捌き」が重要と言っていた。実際に彼の動画を見ると殆どこの二つだ。 塩田剛三/合気道養神館 – YouTube 達人の合気 塩田剛三の解説演武 Sioda Gozo [Master of Aiki] – YouTube この動画の1分くらいのところがそれを端的に表わしている。
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