卒業式は必要か

昭和の男

【序】                                                                     電車に乗ると、袴姿の女子大生をよく見るようになった。  毎年の恒例行事。卒業式だ。                                                しかし、自分は小学校、中学校、大学と卒業式はあったが、高校の卒業式はなかっただからふと思った。

【結論】                                                  あった方が良い・・・と思う。

【理由】                                                        高校三年間何をしていたのか<すっきり>しないから!                                                                                                                                                                                                                    今から半世紀前大学紛争があり、高校二年生のとき東大安田講堂事件があった。                     その年の東大の入試はなくなった。                                        翌年大学紛争が高校まで降りてきた。そして高校三年の二学期から授業がなくなり、三学期は自宅学習ということで学校に行くこともなくなった。                                                                     

学校側としては、<卒業式>をやっても学生が騒ぐだけだと思ったのだろうし、それまで<受験教育>や<先生>を批判していた学生と顔を合わせても<闘争>とかなんとか言って騒ぐだけだろうと思ったのではないか・・・と思う。                                                                                                                                                           

そして、3月になり、突然!!学校から卒業証書が送られてきた。    

                                                        しかし、大学生になるとオリエンとか今なら新歓とかで忙しく、高校の事は忘れてしまう。                                                                    実際、高校二年の修学旅行までは覚えているが、それから先は<討論会><デモ><学生集会>があり、授業がなくなり・・・気がつくと大学入試が目前に迫り焦っていた。                               若い頃は「目の前の事」に目がいってしまうので、卒業式がなくても気にならなかった。

しかし今思い出してみると、高校時代は何か<途中から>記憶が蒸発したように思える。                          とりあえず、次にいく段階としての<卒業式>があった方が良い・・・と今更ながら思う。                  残念ながら高校の同窓会もない。

 

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