クリスマスとスキーの思い出(私をスキーに連れてって)

昭和の男

20歳から30歳代までクリスマスをスキー場で過ごすことが何度かあった。                               本当は今の若い人たちのようにガールフレンドと一緒だと楽しいのだろうが、当時はそんなカップルは少なく、大抵は男同士、女同士でやってきて、一部の手の早い男だけがうまいことをやっていた。                                                            

1.私のいたK大学スキー部では、近隣の女子大学に<K大学○○スキー部主催、X’マススキーバス>というチケットをかなり高い金額で売っていた。                                                                        (1)国立大学に行った友人はそのチケット(当時としてはかなり高額)を何枚も買ってくれた。                                                                  半世紀前の国立大学には女性が少なく、更に友人は技術系だったので、まわりには女性が殆どいなかった。クラスでそのチケットを見せたら、欲しいという学生がものすごく多かった。                                               

スキーバス

(2)スキーバスには男女が横に並ぶように席を決めていた。                                            しかし、国立大学の技術系の学生は元々高校でも勉強ばかりしている上に、大学でも研究に追われ女性と喋る機会が殆どなかったらしく、女子大生相手に<自分の学んでいる最新のテクノロジーの理論>を嬉しそうに話していた。                                                        

                                                                        なかにはスキーは初めてという者も少なからずいた。                                                                                            真面目一方で生きてきた彼らに<社会性><社交性>をいきなり求めるのは酷だったかもしれない。  頭の中には<女性>に対する妄想があふれていたが、現実を前にすると<心>と<体>が伴わないようだった。                                          

当時はやっていた映画や音楽の話でもすれば良いのだが、国立大学の技術系の学生は頭の中には殆ど受験勉強とそれに続く大学での研究しか入っていないようだった。                                                           その後で思ったことだが、スキーバスに連れて行く前に、女性とのコミュニケーションの取り方を教えておけば良かったと思った。                

3)アテンドするK大スキー部員もなんとか間を取りもとうとしたが、うまくいかず、帰りのスキーバスではそんな親切なK大スキー部員と女子大生のカップルが出来てしまい、高いチケットを買わされただけになってしまった国立大学技術系の学生に顰蹙を買ってしまった。   

 当たり前の話だが、高いチケットを買った女子大生も遊びに来ているので(当然男性との出会いも期待しているのだろうが)、コミュニケーションがとれないそんな技術系の男子の相手はしたくないに決まっている。                                         K大の学生も若いのでスキーバスの<仕事>という意識より、可愛い女子大生と親しくなりたいと思う<気持ち>が先行してしまうので、結局女子大生も社交性がありスキーの上手なK大生と親しくなるケースが多かった。                                                                                                                                                                           

                                                     2.20歳代の頃から、スキーが流行りだしたように思う。                                         (1)スキー専用の夜行列車に乗り、自分の背丈より10㎝くらい長いスキー板(普通は小賀坂とかヤマハだが、金に余裕のある連中はクナイスルとかロシニョールだった)を網棚につるして酒を飲みながら行った。                                                          

スキー専用列車 シュプール号(JR)

「国境のトンネルをぬけると、そこは雪国だった」ではないが、朝、真っ白な雪が陽の光を反射し、そのまぶしさで目が覚めた。

(2)湯田中駅からバスに乗り1時間弱で志賀高原についた。                                とにかく滑りたいという思いだけで、一の瀬、高天原、ジャイアント、東館山といったゲレンデを時間の許す限り滑りまくった。   志賀高原エリア紹介 – 上信越国立公園 志賀高原の公式サイト (shigakogen.gr.jp) 

志賀高原スキー場

(3)学生時代はスキーバス以外は男友達だけの集団で行ったので、安宿の畳に敷きっぱなしの布団で雑魚寝だ。                                                                                                                                                                                          まだ「クリスマスを楽しむのは子供だけ」という風潮で、大人の仲間入りをしている大学生は、今考えても色気がないが、酒を飲み、たばこを咥えて、麻雀をやっていた。                                     

(4)社会人になって余裕が出来ると、ホテルに泊まるようになった。                              といっても現在のような恋人達向けのしゃれたホテルではなく、家族用の多人数向けの部屋に男だけで泊まった。       

                                                夜ホテルのバーでは、いつも<別れの朝>やアダモの<雪が降る>が掛かっていた。                   この歌を聴くと、当時の情景が目に浮かびせつなくなる。                                        別れの朝 ペドロ&カプリシャス 高橋真梨子 – YouTube                                                                  雪が降る アダモ Tombe la neige Salvatore Adamo – YouTube 雪が降る アダモさんの歌唱です(日本語・フランス語の二部構成です) – YouTube

                                                 3.30歳代には「私をスキーに連れてって」という映画が流行った。

「私をスキーに連れてって 映画 シーン」の検索結果 – Yahoo!検索(画像)      (2) 【予告】『私をスキーに連れてって』Blu-ray 発売中! – YouTube

                                                                (1)この映画は若者の恋愛を描く中で、<スキー場でのクリスマス>と、ユーミンが歌った挿入歌「恋人がサンタクロース」が有名になった。                               【予告】『私をスキーに連れてって』Blu-ray 予告編<2022年2月16日発売> – YouTube                                 恋人がサンタクロース – YouTube        

(2)この映画の影響は大きく、志賀高原のゲレンデでは、映画の主人公のような<真っ白な上下のつなぎのスキーウェア>を着た女性に背後から体をくっつけて、<教えているのか、○○をしているのか>わからない男がニヤニヤしながら一緒に滑っているのを見かけた。

スキー場は最先端の若者達の楽しいデートの場所となったが、                                                                                        残念ながら、<要領を得ない>我々は、男だけの集団で、ただ指をくわえ<やけ酒>を飲んでいた。

                                             

                        

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